シーン１：「おじいちゃん！」

以前から酷い酷いと思っていた自分自身の物忘れ。
携帯を置き忘れたり、財布を置いてきたり、そういったことはもはや日常茶飯事。
そんな私が今回もやらかしてしまったというお話｡･ﾟ･(ﾉД｀)･ﾟ･｡


日曜日に相方の知り合い達とBBQしてきました。
基本団体行動が苦手なのでそういったものには不参加なんですが、自分の友達も来るということもあり今回初参加。
焼肉といえば今ユッケ事件がえらいことになってますが、焼くから多分大丈夫と踏んで自分は肉をガッツリと食べました。美味しかった(´∀｀*)

その日は晴天。
子供に日焼け止めを塗ろうと思い指輪を外した私。
そしてその後見事に付け忘れた私。

ええ、そのまますっかり忘れて友達のレジャーシート上に放置で帰りました。

無いことに気づいたのは夜風呂に入っている時でした。
ふと頭を洗っていると、左手の薬指に引っかかる一本の髪の毛。
それを見て「ｵｩﾌww指輪みたいww」とか思ったと同時に気づきサーーーッと血の気が引いていく。

あれ？指輪は・・・？

ｵｰﾏｲｶﾞｯ!!!!
おもくそBBQしてたとこに忘れてきたよ！！！！！！！！
もうとっぷり日が落ちて探しに行くの無理だよ！！！！！！

ｱﾜｱﾜとテンパりつつ、相方に報告。
「別に失くしてもまた買えばいいじゃない。」とか言ってたけど、そらそうかも知らんけど気分的に嫌だ。
というかなんで忘れてきたんだ、ああああああもう！！！馬鹿か私は！！！
洗ったばかりの髪を全部むしり取ってしまいたい衝動に駆られましたが、むしった所で自分の過ちは消えない為踏みとどまりました。

座っていたところは草むらだから誰かが拾うって事は無いだろうと思いつつも不安は消えず。
その日は悶々としながら就寝。

翌日、上の子を幼稚園に送り下の子を実家へ預けダッシュでBBQ場へ。
昨日自分たちが居たところにはちょっとした目印がありその周辺を探すことに。

が・・・しばらく探すも見つからず。
草むらの上に指輪だからと、地団駄を踏むように朝っぱらから草を踏みつける私。
傍から見たらさぞかし怪しい人間だったことでしょう。
しかし当人は必死。
無い、無い、ん無ァアアアアアアアアアアアアアアイ！！！！（BGM：夢の中へ

そんな半泣き状態になっているとウォーキング中のお爺ちゃん二人組が声をかけてきました。

「何探してんの？」
「あ・・・指輪を（小声」
「「指輪ぁ！？」」←ほぼ二人同時

嗚呼、情けない・・・ほんと昨日の自分に蹴り入れたい。
そんな私を見かねてかお爺ちゃん①が自分が財布を落とした時の体験を語ってきました。
「結局見つからんくてな、ガハハ！！」みたいなことを言ってたので余計にもう駄目だと思う私。
つーか笑い飛ばせるお爺ちゃんすげぇ。
そしてふとお爺ちゃん達より20mくらい離れたところに別のお爺ちゃん群が見え、「あーこれ、もしかしてお爺ちゃん通る度にこんな感じか？」とか思ってました。
やだな、恥ずかしいな、早く見つからんかな、もう無理かななんて悶々としつつ。

まだ話し続けるお爺ちゃん①に「今来たところなのでもう少し探してみます。」と告げ話を切り上げようとした時、ずっと黙っていたお爺ちゃん②が「これちゃうの？」と言って縁石付近に落ちていた物を拾い上げました。


そ、それだぁぁあああーー！！！！


あああああああ、あなたが神か！！！いやブッダ様か！？
ありがたや、ありがとうごぜえますだ・・・！！！
おおおおお・・・・！！！なんというなんという・・・！！
もう、お爺ちゃん②から後光が見える・・・！！

つーかずっと黙っていたのは指輪を探していてくれたからなんだね・・・！！！｡･ﾟ･(ﾉД｀)･ﾟ･｡
なんというなんという・・・！！男前すぎる！！あんたいい人だよ！！！

ひたすらお爺ちゃん②にお礼を言い、最終的に握手まで求めて、またお礼を言いBBQ場を後にしました。

ほんと見つかって良かった。
もう二度と離すまい・・・！！日焼け止めだって付けたまま塗ればいいさ！！（そういう問題じゃない



そんなこんなで月曜日は人の温かさと自分の運の良さを感じた日でした。

ほんとにお爺ちゃんありがとう。